申し訳ございませんが、しばらくの間販売を休止させていただきます。
海産クロレラには数種があるみたいですが、私が培養しているのは淡水クロレラとは全く異なる種で、学名は「ナンノクロロプシス」といいます。この学名の海産クロレラは、各地の水産試験場などで、シオミズツボワムシの培養に利用されている種です。
この海産クロレラは、淡水クロレラとは異なる種ですので、培養する際は、必ず人工海水のもとを使って培養してください。食塩だけでは、培養は無理です。
海産クロレラを培養しようと考えておられる方は、あらかじめ人工海水のもとを用意しておいてください。
海産クロレラ培養セットご利用の際は、以下の点に注意して下さい。
以上の内容をふまえて、海産クロレラの培養を行って下さい。
私どもが培養している条件と同じ条件で培養していただければ、トラブルが生じたとき、その原因を発見しやすくなり、それ故にアドバイスもしやすくなります。
そこで、「海産クロレラ培養セット」のお申し込みにあたりまして、以下の器具が揃っているかどうかを確認して下さい。
1.蛍光灯は、20Wの白色(LED蛍光灯でも20W相当であれば可)のものをお使い下さい。
2.培養容器は、2Lの透明ペットボトルをお使い下さい。
3.エアレーションは、プラストンまたはエアストンをお使い下さい。
海産クロレラの培養のポイントは、以下の2つです。
1.エアレーションを行う。
2.至近距離から光を照射する。
1.に関しては、少し工夫することで、エアレーションが安定します。
下の写真左のように、プラストンにつなぐエアチューブの部分に直径1.6mm程度の皮膜付き針金を、ペットボトルよりも少し長い程度に切って入れておくと、針金の重さによって、少し強めのエアレーションでもプラストンがペットボトルの底に安定します。針金などの重りになるものがないと、プラストンは軽いので、エアレーションの際にペットボトルの底から離れてしまいます。
もし、プラストンがなく、エアストンしかない場合には下の写真にように注ぎ口の下の部分をカッターなどで切り取って下さい。そうすれば、注ぎ口からは入らないエアストンをペットボトルの中に入れることができます。
2.に関しては、植物プランクトンに十分な光を当てるために、左下の写真のように蛍光灯をペットボトルにできるだけ近づけてください。また、蛍光灯がない場合には、右下の写真のように卓上ライト(LED電球でも可)を利用しても培養はできます。蛍光灯は、上でも述べさせていただいたように20Wのものをお使いください。
照射時間は、1日のうちできるだけ長い時間を設定(理想は24時間照射)してください。ただ、就寝の時だけ消灯してもかまいません。
トップページでも書かせていただきましたが、海産クロレラ(ナンノクロロプシス)を2.0%の人工海水で培養し、培養完了後くみ置き水で10倍に希釈すれば、タマミジンコであれば培養可能です。
これは実験で確認済みです。
オオミジンコなどダフニアに関しましては、増殖できません。
どれぐらい増殖するかは、培養によって増えた海産クロレラの量に依存します。
人工海水のもとは、自身でご用意下さい。
タマミジンコを増やすだけなら、淡水クロレラよりもこちらの方が簡単かも知れません。
興味のある方は、一度お試し下さい。
トップページでも記載させていただきましたように、培養セットの値段は以下の通りです。
■海産クロレラ培養セット25L用(送料込み) 792円
培養液のもとと一緒に振込用紙を同封致しますので、海産クロレラの増殖が確認できてから代金をお支払い下さい。代金は、振込用紙で振り込んでいただくか、ゆうちょのカード等をお持ちの方は振込用紙に書かれた口座番号に振り込んでいただいても結構です。ただ、振込用紙を利用される方は、振り込み手数料は、振り込まれる方の負担となりますのでご了承ください。
説明書やHPに書かれている培養に必要な器具をお持ちでない方は、ご注文されないようにお願いいたします。
培養失敗の原因となります。
よろしくお願いいたします。
出講社