「ミジンコの培養」は、自身でクロレラの培養を行い、培養したクロレラでミジンコの培養を行うものです。
自身でクロレラの培養から行うので、自分の培養したクロレラでミジンコが増殖したときの喜びはひとしおです。
ミジンコが培養できるようになるまでに、クロレラを10日間程度培養します。
プランクトンの培養に自信がある方や、出来るだけたくさんのミジンコを培養したい方は、一度お試し下さい。
まず当方で販売しております「淡水クロレラ培養セット」を購入していただき、クロレラを8~10日程度培養します。
クロレラの培養が完了しましたら、クロレラ培養液をよく振って、その一部を取りだし、取りだしたクロレラ培養液をくみ置き水で希釈します。
このとき、
「淡水クロレラ培養セット(25L用)」のクロレラ培養液を、10倍に希釈して下さい。
クロレラを希釈後、ミジンコを入れて下さい。
ミジンコを入れた培養液は蛍光灯直下の出来るだけ明るい場所に長時間置き、少しでもクロレラの繁殖を促して下さい。
また、水が蒸発して、濃度が変化しないように容器の上から透明なラップをかぶせて下さい。
このクロレラを使ったミジンコの増殖実験は、タマミジンコおよびオオミジンコでしか行っていませんので、他のミジンコに対しての効果は、今のところわかりません。
余ったクロレラは冷蔵庫に保存すれば、数ヶ月は持ちますので、必要なときはすぐに利用できます。
エアなし淡水クロレラ培養セットのお申し込みは、こちらから。
上の動画は、淡水クロレラを使ってエアレーションなしで培養したミジンコ映像です。
下の動画は、淡水クロレラを使ってミジンコを培養していただいた方が、ミジンコを培養する際、軽くエアレーションされた場合のものです。
これを拝見すると、ミジンコ培養の際、軽くエアレーションするのが効果的なのかもしれません。
以下の動画も、肥料変更前のクロレラ培養セットを購入していただいた方が、手持ちのミジンコ(ダフニア属だと思われます)をクロレラグリーンウォーターで殖やされた動画です。
お送りいただいた方から許可をいただいて、upしております。
時間的には短いですがミジンコがかなり増えているのがわかると思います。
ミジンコ培養開始時の個体数は、20個体で、培養約7日目の状態です。
クロレラさえうまく増殖できれば、後はミジンコが自分自身で増殖してくれます。
この方は、スカーレットジェム(熱帯魚)の飼育にミジンコを使われておられるとのことです。
クロレラでミジンコを培養する場合、ミジンコを移動させる際には、私は5mLもしくは10mL用のスポイトを利用していますが、スポイトを使ってミジンコを移し換える際には、注意しなければいけないことがあります。
スポイトの先は非常に細くなっており、そのままミジンコを吸い取るとミジンコがダメージを受けて死んでしまいます。そこで、スポイトでミジンコを吸い取って移動させるためには、下の写真のようにスポイトの先端から約2cm程度の位置で先の部分を切り落として吸い込み口の穴を大きくするか、もしくは2~3mmのドリルの刃を使って吸い込み口の穴を広げて下さい。
ミジンコを移動させる際には、移動元のミジンコ培養液の水温と、移動先のミジンコ培養液の水温が同じであることを確認して下さい。
これが一番難しいです。水温や希釈したクロレラ液の量、最初に入れるミジンコの数など様々な要因が影響します。私は、普段、100円均一のダ●ソーの150mLビーカーで実験していますが、およそ3~5日間程度で個体数が最大となります。
当然、もっと大きな容器で培養すれば、さらにもう少し日数を要すると思います。
グリーンウォーターが少し茶色く変色する頃に最大になりますが、同時にこの頃が培養液の換え時です。
トップページで書かせていただいたように、淡水クロレラ培養セット(25L用)をご注文いただいた方で、ミジンコをご希望の方は、送料100をプラスしていただけましたら、無料でミジンコ約100個体をお分け致します。
淡水クロレラの培養が完了後、代金(合計997円)をお振り込みいただけましたら、ミジンコをお送りさせていただきます。
出講社